山羊の力

私たちの地域は農業が盛んで、農業無しでは地域社会が成り立っていきません。農業が地域社会の要であり農業の果たす役割は大きなものがあります。
ただ農産物を生産し食料を消費者に供給するだけでなく、地域の自然環境を保全【多面的機能といいます】するなどの役目もあります。
今の時期は特に畑や道路の畦の草の勢いはすごいものがあります、人の背丈ほどに伸びるとあと手に負えません、ですから地元の農家の人は草丈が20~40cmになると草刈機で、刈取り作業をおこないます。しかし膨大な面積があり、今後高齢化が進むなかで人手がどう確保するかが問題になっています。
そこでみんなでこの問題を何とかしようと話し合い考えついたのが山羊の導入です。
ここの地域には、大雨のときに一時的に雨水を貯めておく池【調整池といいます】が3基あります、そこに山羊を入れ年間を通して草をたべてもらうのです。
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2匹の山羊を導入して2年経過しましたが、その効果は予想以上のものがありましたので、今回また3匹の子山羊を導入しました。
山羊は癒しの効果もあり近所の子どもたちやお年よりも見に来ます。あの山羊の屈託のない目をみていると確かにかわいいですね。(^.^)


髪の毛の威力

Photo 梅雨もやっと明けました。鹿児島は本格的な夏を迎えています、サツマイモはこれからが見違えるように芋の肥大が進みます。

そのサツマイモをねらってくるのが猪です、猪の鼻はすごく芋の匂いを嗅ぎ付けそして牙で芋をほり大きい芋だけをつまみ食いします、ひどいときには一晩で大きな被害になることもあります。

サツマイモを猪から守るにはわなで捕獲するか、猟友会に頼んで獲ってもらうか、それともうひとつは、猪が畑に入らないように柵などをすることになります。罠猟と猟銃は資格がないと出来ませんのであきらめるとして、最後の手段侵入防止の手立てを考えなくてはいけません。その手立ての中で特に効果があるのが、電気柵を作り侵入を防止することです。

これは他の動物【狸、アナグマ】にも効果があります。しかしこれも電気代や設備費用がかかり、すべての畑に設置するのは困難です。

そこで我が家の猪対策を紹介しましょう、写真のなかの赤いものが猪に絶大な効果があります、何だと思いますかこの赤い網袋の中に入っているのは実は人の男性の髪の毛がはいっています、行きつけの理容室から貰ってきたものですがこの髪の毛を畑の周りに立てておくと不思議なことに猪が寄り付かないのです。はっきりとした理由はわかりませんが、理容室の方に聞けば男性がつける整髪料を嫌ってるのでは?とのこと、他にも農家の方が貰いに来るそうです。

猪にお困りの方がいましたら是非試してみてください。


【Web担ノート◆農業見習い一年生】〈生き物とのふれあい、生き物とのたたかい〉

いつも吉川農園blogをご愛読いただきありがとうございます。Web担ノート二回目は、自然豊かなこの地、鹿児島県曽於市で出会った生き物たちのことについて書いていきたいと思います。

 

東京と鹿児島との大きな違いのひとつに、「生き物の数」「人間と生き物との距離の近さ」があります。鳥から、虫から、小動物から、鹿児島での暮らしにおいてはとにかくありとあらゆる生き物が身近に、かつ大量にいて、すぐにふれあうことができます(時には彼らとたたかわなければならない場合も多いですが)。犬を飼っている人も多いです、吉川農園でも「うらら」を養っています。

 

生き物との距離が近い、そのことは、今年の三月に東京から鹿児島にやってきてすぐに実感しました。家の近くの山道やあぜ道を歩いていると、とにかく空気が風と鳥の鳴き声で満たされているのです。

これは、ものすごく新鮮な体験でした。僕は趣味で音楽をやっているのですが、「ああ、これほど自然に歌が充ちていれば、人間がわざわざこの場所に人工の歌を持ち込む必要はまったくないな」とさえ思いました。事実それほどまでに、鳥やカエルやセミやコオロギの鳴き声が、どこにいても自然に耳に入ってくるのです。

 

ホーホケキョと鳴くのはウグイス、デデッポーはキジバト、それくらいは今までも知っていましたが、ピルルルルーと鳴くのはアカショウビン、チョットコイと鳴くのはコジュケイという鳥だなどというのは、こちらへ来て初めて得た知識です。それまでは鳥の鳴き声に興味を持ったことなどありませんでしたが、色とりどりの声で鳴く鳥たちのことが気になってきて、YouTubeでたくさん調べてしまいました。

 

また、和歌の授業で習った「てっぺん欠けたか」というホトトギスの鳴き声のききなしが、本当にそのとおりに聞こえるのにも感動しました。夜中の三時くらいにいきなり鳴き始めるのには閉口しましたが……まぁ、それも求愛行動と聞けば納得できます(ホトトギスよろしく人間も夜中の三時くらいに求愛行動をする人が多いかどうかはいざ知らず)。

 

虫が多いのにも驚かされます。ちょっとでも生ものを置いておけばたちまちハエが沸きますし、花にはチョウやハチが渡り、軒先にはクモが立派に居を構えます。

アシダカグモというCDほどの大きさにもなる巨大なクモを家の中で見かけたとき、最初は気味が悪くて驚いていたのですが、ほとんど毎日のように遭遇するために、最近ではすっかり親近感がわくようになってしまいました。この種類のクモはゴキブリを退治してくれるらしく、人間に悪さを働くこともないそうです(暗闇で出会ったときは、さすがにびくっとしますが)。

Moth01

Moth02

上の写真は、農園の事務所の近くで見つけた大きな蛾です。詳しい種類はわかりません。

ホースで水を撒いていたときうっかり羽を濡らしてしまったので、手でそっとつかまえて建物の中で羽を乾かしてもらうことにしました。小鳥のような大きさですがおとなしく、また、写真ではわかりにくいかもしれませんが、とてもつぶらな瞳をしていました。

今までは蛾というとただ気持ちの悪いイメージしかありませんでしたが、このとき会った蛾は映画の怪獣「モスラ」にも似て、不気味な中にもかわいさや美しさを感じました。やがて羽を乾かし終えると、彼は音もなくどこかに飛び立っていきました。

Flog

 

梅雨時にふさわしい生き物もいます。農園の敷地内には道路に面して自動販売機があるのですが、そこにはときどきアマガエルが張り付いています。コカコーラのイメージカラーである赤にきらきら光る雨粒、そしてみごとに映えるアマガエルの背中の鮮やかな緑色。思わず息を呑みながらシャッターを切ったのも束の間、人の気配を察知したのか、ぴょんぴょんと跳んでいってしまいました……僕はそれを哀しく見送るだけでした。

 

話はかわって、僕はいま農園から直線距離で5キロほど離れた祖父母の家に間借りしており、そこの米作りを手伝ったりもしているのですが、この前初めて田植えの手伝いをしていたときに、衝撃的な体験をしました。

足をヒルに喰われた(吸血された)のです。それも、数カ所も。祖父母は経験もあり、ストッキングや田植え足袋でガードしていたのですが、僕だけは裸足だったので、みごとにターゲットになってしまいました。田んぼの中にうねうね動く妙なものが見えたので、なんとなく嫌な予感はしていたのですが……。

 

青い筋の入った大きななめくじのようなヒル〈チスイビル〉が素足にまとわりついてくる感触は、本当に悪い夢のようでした。あわてて指でこそげ落とそうとしますが、しっかり咬みついているのでなかなか取れません。やっと石をすりつけて落としたときには、足が血まみれになっていました。でも、それほど痛くはないのです、ただ痒くて力が抜けるような、妙な心持ちです。そして、血はしばらくのあいだ止まらず、気持ち悪さで寒気がしました。

樋で山から引いている清水で傷口を洗い流し、もう一度田んぼに入って田植え作業の続きをするには、少しばかりの勇気と開き直りが必要だったことはいうまでもありません。なんとか、その日のうちに田植えは終わりほっと一息つきましたが、噛まれたところは相当にかゆく、足首には黒い痕が残りました。

 

もっとも、憎いヒルに血を吸われるのも、間違いなく他にない貴重な体験ではあります。また、人間は田から米という恵みをもらっているのですから、そこに住まう彼らに血を取られるのも、ある意味物々交換だから仕方がないことかもしれないなぁ……、そんなことを考えながら、「だいやめ」の芋焼酎を乾かしつつ、さんざん咬まれたことを祖父に言うと、「なあに、ヒルはかえって悪い血を吸い出してくれるのよ」と笑っていました。

咬まれたのがマムシでなかっただけ、まだよかったのかもしれません。


変な顔

今日も朝から雨模様で時には強く降った一日でした、もう雨にはうんざりです早く梅雨があがってくれればいいんですけど。今日の作業は田植えでしたので天気に関係なく作業ができましたやっと田植え終了です。

ところで、吉川農園のHPにたまに出てくる犬がいますが、今日は愛犬うららを紹介します。

この犬は平成22年8月12日に宮崎県で生まれた小型の柴犬(雌)です、農園の事務所を建てたときに番犬として我が家に来ました。名前は息子がうららと命名、スタッフや近所の方に可愛がられています。Ca3a0016_4 ところで最近のうららの顔に変化が現れてきました、なんか変ですよね、そうです両津勘吉のように眉が濃くなってきました。(笑い)番犬に見えないようなユニークな顔です、これでも女の子ですから飼い主としては嫁にいけるか心配です・・・・

わたしは毎朝、うららを連れて散歩をしますがまじめな顔をしてわたしを見た時には笑ってしまいます。作業におわれて忙しい毎日のなかでほっとする貴重な時間でもあります。


今年も豊作願い・・・

今年はじめて田んぼを耕運しました。

いよいよ田植えの準備が始まります、田植えは6月10日ごろですがその前に田んぼを耕運したり、土手の草刈をしたりと忙しくなってきます。

久しぶりに行った田んぼは、一面の蓮華が咲いており満開状態、ミツバチが一生懸命みつを吸っています。わたしも密を吸ってみましたがやっぱり甘いですね、

耕運するのもおしい気がしましたがそこは仕事一気に耕運です。

後ろを見るとなにやら赤茶色の紐が動いている、まさか?じっと見ていると・・・・やっぱりマムシです。暖かくなってきたのでしかたないです。次はトラクターの前のほうからかわいいぬいぐるみが走りました。なに?産まれて間もないウサギの赤ちゃんです。トラクターから飛び降りつかまえて抱っこしましたが、かわいそうなので山に逃がしてやりました。

忙しい仕事のなかでいろんなことが起きます。前だけを一直線に見ているとなかなか気づきませんが、ちょっとよそ見をするといろんなことが見えた一日でした。

今年の米が豊作でありますように。