わたし的「わたしのお芋さま」の記

こんにちは、Web担当Sです。
吉川農園ブログにはかなり久々の投稿になります、みなさまお元気ですか?
鹿児島は連日暑い日が続いていますが、湿度は高くないので風が肌に心地よく感じます。

さて、7月半ばから冷凍焼き芋「わたしのお芋さま」の商品紹介ページを全面的にリニューアルしました。
(当社ホームページの常連さんの中にはお気づきの方もいらっしゃるかと思います。´-`)

今回のプチリニューアルのコンセプトはずばり「介護」。
介護中、毎日の食事やおやつに「やわらかく、食べやすく、簡単に準備・片付けできる」
高齢者の方にもぴったりの食べ物として「わたしのお芋さま」を提案しています。

ここで個人的な話をひとつ・・・
僕のおばあちゃん(父方の祖母)は僕の育った神奈川の家に住んでいて、まさに現在進行形で介護中です。
ほとんど寝たきりで身の周りのことは母が中心に面倒をみているのですが、
おばあちゃん・・・「わたしのお芋さま」が最初に食べたときから大好物なのです!
オーブンで焼き、皮をむいたものを軽く練った食べ方が特にお気に入りとか。

そんな「わたしのお芋さま」には、実は思わぬ効き目がありました。
これを食べ始める前まで便秘がちで母も困っていたのですが、
「わたしのお芋さま」をいつも食べるようになってからはお通じがとてもよくなったそうです!

これも、さつまいもに豊富に含まれる食物繊維の効果かもしれません。
介護中でなくても、なかなか下から出てこない・・・とお悩みの方は「わたしのお芋さま」を試してみてはいかがでしょうか?

ちなみに母は「わたしのお芋さま」を一袋あけて、おばあちゃんの分を取り分けた残りは父と「おいしいっ」と言いながら分け合って食べているそうです笑
母と電話で話していると時々介護の大変さについての話を聞きますが、
そんな中でも「わたしのお芋さま」が役立っているのを想像すると少し心が休まります・・・(´ー`)

というわけで、「わたしのお芋さま」についての個人的なお話でした!


「わたしのお芋さま」製造工場へ行ってきました。

今回は吉川農園オリジナル商品の冷凍焼き芋「わたしのお芋さま」の工場見学レポートです!

9月下旬、吉川農園はさつまいもの収穫時期を迎え上へ下への大忙しです。

さつまいもの収穫風景そんな中、私ことWEB担当は愛車を駆って、農園と同じ市内のとある場所へ向かいました。(もちろん畑仕事をサボっていたわけではありません、吉川社長からのミッションです)

目指すは大隅町中之内にある食品会社「フレッシュおおすみかごしま」、その敷地内、冷凍焼き芋「わたしのお芋さま」を作っている工場です。今回、新しいロットの焼き芋を焼き上げるということで、その一部始終を見学させていただくことになったのです。

入り口で出迎えてくれたのはフレッシュおおすみかごしま社専務の森園さん。数年前から、吉川社長と二人三脚で「わたしのお芋さま」の味やパッケージなどを作り上げてきました。

あいさつの後、さっそく事務所から工場へ。衛生対策のため渡された清潔な白衣と長靴を身にまとい、消毒液でしっかり手を洗ってゴム手袋を着けてから中に入っていきます。

天井の高い通路工場内は天井が高く、壁も照明も明るく清潔感があります。この通路スペースを抜けて、遠赤外線装置の設置してある部屋へ。

サンテナいっぱいの「べにはるか」入るとすぐ、サンテナ(採集コンテナ)が山と積まれているのが目に飛び込んできました。中には前もって吉川農園から運んでおいた「べにはるか」種のさつまいもがぎっしり!

あつ~い七月、収穫シーズンのいちばん始めに掘った新しいお芋を、約60日間しっかり貯蔵庫で寝かせておくことで内部の糖度を高め、添加物をいっさい加えずに甘みを出しているのです。(これをしないで新芋のまま焼いても、あまり甘くなりません。)

遠赤外線装置この銀色の大きな箱みたいなものが今回の主役、遠赤外線装置です。

装置の入口「上部50本、下部50本、合わせて100本の照射部分から出る遠赤外線で、1時間~2時間弱かけてじっくり焼き芋を焼いていくんですよ」と、森園さん。

装置の中身上の写真でも、お芋が上下から照射される赤外線で焼かれている様子がわかります。
なお、焼く時間はさつまいもの品種や太さによってそれぞれ違うそうです。今回のロットの加熱時間は「べにはるか」種の中サイズなので、1時間半ほど。装置に入れられた芋はローラーによって焼かれながら押し出され、出口でトレーに移して回収、ていねいに検品されます。

できあがった焼き芋検品の様子

「遠赤外線のいいところは、さつまいもの内部の細胞を振動させて加熱すること。近赤外線による加熱と違い表面だけが焦げるということがなく、中までむらなく火が通ります」

「わたしのお芋さま」が芯までほくほくなのは、この装置(+フレッシュおおすみかごしまのスタッフのみなさん)のおかげなんですね!

冷凍庫焼き芋はこの後急速冷凍され、パックされ、段ボール箱に入れられ……工場から、吉川農園の倉庫にある大きな冷凍庫に運ばれます。
ここからご注文に応じて小分けして出荷され、めでたくお客様のもとへ到着とあいなります。

サンプル焼き芋私も焼きたてを味見で一ついただきましたが、ほくほくして本当においしかったです。
新しい秋ロットの「わたしのお芋さま」、ぜひ食べてみてくださいね!

「わたしのお芋さま」ページへ吉川農園ネットショップ ショッピングカート


【Web担日記】すいかの味

ふとカレンダーを眺めて、もう8月が目の前に迫ってることに気づき、ハッとしました。
故郷を遠く離れて迎えた25歳の夏はどんなことが待っているのだろう……と、柄にもなくそわそわしているWeb担です。みなさま夏バテに気をつけてくださいね。

さて、3回目となる今回の記事は、すいかのことを書いていこうと思います。

いま、吉川農園では【すいか】【さといも】【さつまいも】の3品目が収穫シーズンを迎え、毎日出荷作業が行なわれています。
特にすいかは今が一番おいしい季節ですので、紹介ページも力を入れて製作中です。
明日(29日)中にはアップを完了し、同時にネット販売を始められるようになりますので、いましばらくお待ちください。

ちょっと前に中国で「畑のすいかが爆発する」というニュースが話題になっていました。
成長促進剤の使いすぎなど、原因はいろいろと噂されていますが、ナゾですねー……。

一方、吉川農園のすいかは爆発しませんので、ご安心ください。
ただし、切ったときに「っポン!」と小さく音がするくらいに中身がしっかり詰まっています。そして食べるときに塩がいらないほど甘いですし、何よりみずみずしいのが特長です。

今日はホームページに載せる写真のモデルになってもらうため、いくつかスイカを切りましたが、あまりにおいしそうだったので撮ったそばから食べてしまいました!
天然のやさしい甘味とさわやかな水分で、きつい日差し(夏の鹿児島は「ピーカンの青空」です)で消耗した体にエネルギーがチャージされていくのがわかりました。
熱射病も、夏バテも、これを食べればどこかに飛んでいきそうです。

すいかのことをいろいろ調べていく中で知ったのですが、おいしいすいかを育てるには火山灰質の土壌が最適だということです。
なぜなら、火山灰質の土は水はけがよいため、根を通して水分が集まりにくく、水っぽくならずしっかりと甘味を保ったまま成長するからです。
鹿児島には言わずと知れた桜島、開聞岳、霧島など、大きな火山があちこちにあります。ですから、すいかの栽培にはおあつらえ向きというわけです。
灰がいっぱい降ってくるのは困りものですが……(-_-;)

また、火山灰質と腐葉土の混ざった地質を黒ボク土(くろぼくど)と言うのですが、どうしてこんな名前なのかずっと気になっていました。調べてみると、その由来は「ボクボクしているから」なのだそうです。誰が着けたのかわからないですが、あんちょくで面白いですよね。

吉川農園のすいか、詳しくは明日の午後公開の「小玉すいかのページ」でご覧ください。
「小玉すいか」は1.5~1.8kgと小ぶりですが、中身は文句なしにおいしいすいかですよ!
写真もたくさんアップしますのでお楽しみに(*^^*)


【Web担ノート◆農業見習い一年生】〈生き物とのふれあい、生き物とのたたかい〉

いつも吉川農園blogをご愛読いただきありがとうございます。Web担ノート二回目は、自然豊かなこの地、鹿児島県曽於市で出会った生き物たちのことについて書いていきたいと思います。

 

東京と鹿児島との大きな違いのひとつに、「生き物の数」「人間と生き物との距離の近さ」があります。鳥から、虫から、小動物から、鹿児島での暮らしにおいてはとにかくありとあらゆる生き物が身近に、かつ大量にいて、すぐにふれあうことができます(時には彼らとたたかわなければならない場合も多いですが)。犬を飼っている人も多いです、吉川農園でも「うらら」を養っています。

 

生き物との距離が近い、そのことは、今年の三月に東京から鹿児島にやってきてすぐに実感しました。家の近くの山道やあぜ道を歩いていると、とにかく空気が風と鳥の鳴き声で満たされているのです。

これは、ものすごく新鮮な体験でした。僕は趣味で音楽をやっているのですが、「ああ、これほど自然に歌が充ちていれば、人間がわざわざこの場所に人工の歌を持ち込む必要はまったくないな」とさえ思いました。事実それほどまでに、鳥やカエルやセミやコオロギの鳴き声が、どこにいても自然に耳に入ってくるのです。

 

ホーホケキョと鳴くのはウグイス、デデッポーはキジバト、それくらいは今までも知っていましたが、ピルルルルーと鳴くのはアカショウビン、チョットコイと鳴くのはコジュケイという鳥だなどというのは、こちらへ来て初めて得た知識です。それまでは鳥の鳴き声に興味を持ったことなどありませんでしたが、色とりどりの声で鳴く鳥たちのことが気になってきて、YouTubeでたくさん調べてしまいました。

 

また、和歌の授業で習った「てっぺん欠けたか」というホトトギスの鳴き声のききなしが、本当にそのとおりに聞こえるのにも感動しました。夜中の三時くらいにいきなり鳴き始めるのには閉口しましたが……まぁ、それも求愛行動と聞けば納得できます(ホトトギスよろしく人間も夜中の三時くらいに求愛行動をする人が多いかどうかはいざ知らず)。

 

虫が多いのにも驚かされます。ちょっとでも生ものを置いておけばたちまちハエが沸きますし、花にはチョウやハチが渡り、軒先にはクモが立派に居を構えます。

アシダカグモというCDほどの大きさにもなる巨大なクモを家の中で見かけたとき、最初は気味が悪くて驚いていたのですが、ほとんど毎日のように遭遇するために、最近ではすっかり親近感がわくようになってしまいました。この種類のクモはゴキブリを退治してくれるらしく、人間に悪さを働くこともないそうです(暗闇で出会ったときは、さすがにびくっとしますが)。

Moth01

Moth02

上の写真は、農園の事務所の近くで見つけた大きな蛾です。詳しい種類はわかりません。

ホースで水を撒いていたときうっかり羽を濡らしてしまったので、手でそっとつかまえて建物の中で羽を乾かしてもらうことにしました。小鳥のような大きさですがおとなしく、また、写真ではわかりにくいかもしれませんが、とてもつぶらな瞳をしていました。

今までは蛾というとただ気持ちの悪いイメージしかありませんでしたが、このとき会った蛾は映画の怪獣「モスラ」にも似て、不気味な中にもかわいさや美しさを感じました。やがて羽を乾かし終えると、彼は音もなくどこかに飛び立っていきました。

Flog

 

梅雨時にふさわしい生き物もいます。農園の敷地内には道路に面して自動販売機があるのですが、そこにはときどきアマガエルが張り付いています。コカコーラのイメージカラーである赤にきらきら光る雨粒、そしてみごとに映えるアマガエルの背中の鮮やかな緑色。思わず息を呑みながらシャッターを切ったのも束の間、人の気配を察知したのか、ぴょんぴょんと跳んでいってしまいました……僕はそれを哀しく見送るだけでした。

 

話はかわって、僕はいま農園から直線距離で5キロほど離れた祖父母の家に間借りしており、そこの米作りを手伝ったりもしているのですが、この前初めて田植えの手伝いをしていたときに、衝撃的な体験をしました。

足をヒルに喰われた(吸血された)のです。それも、数カ所も。祖父母は経験もあり、ストッキングや田植え足袋でガードしていたのですが、僕だけは裸足だったので、みごとにターゲットになってしまいました。田んぼの中にうねうね動く妙なものが見えたので、なんとなく嫌な予感はしていたのですが……。

 

青い筋の入った大きななめくじのようなヒル〈チスイビル〉が素足にまとわりついてくる感触は、本当に悪い夢のようでした。あわてて指でこそげ落とそうとしますが、しっかり咬みついているのでなかなか取れません。やっと石をすりつけて落としたときには、足が血まみれになっていました。でも、それほど痛くはないのです、ただ痒くて力が抜けるような、妙な心持ちです。そして、血はしばらくのあいだ止まらず、気持ち悪さで寒気がしました。

樋で山から引いている清水で傷口を洗い流し、もう一度田んぼに入って田植え作業の続きをするには、少しばかりの勇気と開き直りが必要だったことはいうまでもありません。なんとか、その日のうちに田植えは終わりほっと一息つきましたが、噛まれたところは相当にかゆく、足首には黒い痕が残りました。

 

もっとも、憎いヒルに血を吸われるのも、間違いなく他にない貴重な体験ではあります。また、人間は田から米という恵みをもらっているのですから、そこに住まう彼らに血を取られるのも、ある意味物々交換だから仕方がないことかもしれないなぁ……、そんなことを考えながら、「だいやめ」の芋焼酎を乾かしつつ、さんざん咬まれたことを祖父に言うと、「なあに、ヒルはかえって悪い血を吸い出してくれるのよ」と笑っていました。

咬まれたのがマムシでなかっただけ、まだよかったのかもしれません。


【Web担ノート◆農業見習い一年生】〈土だけが畑にあらず?〉

いつも吉川農園blogをご愛読いただきありがとうございます。
今日は農園主・吉川にかわりまして、Web担当シマムラがブログを執筆いたします。

はじめにかんたんな自己紹介をさせていただきますと、

【名】シマムラ ケン

【年齢】25歳・いて座A型

【経歴】東京生まれ、神奈川育ち。4月、大学院を卒業後、思うところあって母方の実家のある鹿児島県曽於市へ。吉川農園で農業を実地勉強中。初めて体験する作業や新鮮な経験に驚くことばかりの毎日。吉川農園ウェブサイト(http://www.yosikawa-farm.jp)の制作・更新なども担当しています。

農業見習い一年生、そして鹿児島県民一年生として、吉川農園の仕事の記録や感想を中心に、農業のことや大隅半島のいなかでの暮らしについて折々エッセイを綴っていきます。

また、より一般の消費者に近い視点に立って「食物がつくられること」と「その食物が流通・消費されること」ことの関わりについて考えていきたいと思います。よろしくお願いします。m(_ _)m

さて、経歴にも書きましたように、僕はずっと首都圏で育ち、都心の方にある大学を卒業しました。学科は文系で、大学院も合わせれば七年間ずっと本を読んだり文章を書いたり、趣味の楽器を演奏する毎日を送っていました。今年鹿児島に越してくるまで、植物を育てることはおろか、ほとんど土を触ることさえありませんでした。それが今では土や草と親しくおつきあいする毎日なのですから、人生の巡り合わせってフシギですね。笑

こちらへ来てまっさきに目に飛び込んでくるのは山や野原の緑の濃さ、そして田畑の多さです。とくに畑は、山がちな地形にもかかわらず、きれいに敷き詰められたじゅうたんのように緑と茶色の模様を織りなしています。たくさんの人の手で、長い年月をかけて開かれてきたのでしょう。

目深に作業帽をかぶり緑のゴム手袋を着け、厚手のブーツを履いて泥だらけの軽トラックに乗りこみ、じっさいに畑へ出て土に触れてみると、遠くから眺めているだけではわからない、たくさんのことがわかります。僕が最もおどろいたことのひとつは、〈畑は土だけからできているのではない〉ということです。

「えっ?」と思われる方もいるかもしれません。たしかに僕も「畑」とは自然の土そのもの、「もとからある土を耕して作物を植えるところ」だというイメージをもっていました。当たっている部分もありますが、しかし、必ずしもそうではありません。たとえば、すいか畑には雨よけを立てますし、多くの畑のうね(土を盛り上げてある部分)には、写真のようにビニールの覆いが掛けられているのです。

Multi_2

これは「マルチ(multi)」といって、土を温めることによって作物の生育をうながし、収量を増やすと同時に、うねに雑草が生える余地がなくなり、その分草取りの手間が省けます。ただし、原料や張り込みのためのコストがかかります。さつまいも、さといもをはじめ、多くの作物にはこのマルチが用いられています。

畑が広がっている景色は、一見して江戸時代からあまり変わっていないように見えます。しかし、今日見られる畑のうち目に見えるかなりの部分をこの「マルチ」=ビニールという人工物が占めているのですから、これだけでも畑、とりわけ現代の畑というものは自然そのままの形ではなく、人の手が大きく加わっているものだということがわかります。

ここでマルチの原料は何かと考えてみると……そう、石油です。のどかに見える田園風景も、石油製品によって覆われることではじめて、「安定した収量」を確保しているのです。移動のための軽トラック、耕すトラクター、草を刈るビーバー、それらの燃料は言わずもがなです。

そういうことを知った上で見ると、眼下に見わたす田園風景もすこし違った見え方がしてきます――ある種シビアな、プラントや工場にも似た「生産」の場としての側面が。

もちろん、そうはいっても、心洗われる美しい景色には変わりないのですが……(´∀`;)