土壌診断

久しぶりの投稿です。
4月にいよいよ弊農園も法人化し、株式会社吉川農園として業務を開始しました。
情報発信はとても重要ですのでマメにしたいのですが会社の設立で何かと忙しい日々が
続きPCの前でゆっくりする時間がなくご無沙汰でした。
HPのリニューアルもしなければならないのですが、今しばらくのお時間をください。
さて当社では今年度より新しい作物に挑戦いたします。
その作物は施設でのピーマン作りなのですが、そのピーマンの種まきの前にすることがあります。その作業とは土壌診断です。
土壌診断とは畑の土いろんな肥料成分(チッソ、リン酸、カリなど)やPH,ECなどを測定し、その結果を基に次の作物に適した肥料や資材を決めていきます
土壌診断は特別な機械や、技術が必要なためJA関連の専門機関に依頼します。
まず、畑からきめられた方法で土を採取します。

畑ごとに採取した土は分析機関で分析され約1か月後に結果が手元に届きます。

上の画像のように、理想の成分と現状が比較されます。
この結果を基に肥料設計をおこないます。
この作業は作物がすくすくと育つ環境にするためにとても必要な作業です。


向日葵畑

久しぶりにブログです。わが農園ではスイカの出荷も終わりいよいよ秋作物のさつまいも収穫がはじまりました。焼酎用の黄金千貫、あんこやペースト原料のベニサツマ、そして焼き芋やほしいもの原料となる紅はるかなど毎日忙しい日々です。
そんな中、キャベツ収穫後の畑に蒔いた向日葵が満開を迎えようとしています、この向日葵は以前ブログでも紹介したことがありますが、観賞用ではなく地力向上を目的として栽培しています。品種も緑肥用として販売されていて、背丈も短く花も小ぶりです。
でも咲けばやはり向日葵でとても綺麗で真夏を感じさせます、あと2日ぐらいしたらトラクターですき込みますので、花の命は短しです。
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IPM技術シンポジウムに行ってきました。

農作業で忙しい毎日を送っていますが、昨日近くでおこなわれたシンポジウムに参加してきました。その内容はIPM技術シンポジウムなるものでなんとも難しそうな会であります。
IPM栽培とは書物によると【 IPMは、病害虫の発生予察情報に基づき、化学農薬による防除と耕種的防除、生物的防除、物理的防除を適切に組み合わせることで、環境負荷を低減しつつ、 病害虫の発生を経済的被害が生じるレベル以下に抑制する体系技術であります。】と書いてありこれを読んでもなんだこりゃといった感じです。
最初はIPS?・・IPM?・・と頭の中が???????になりました。(笑)
あまり難しい言葉を並べると私自身も訳がわからなくなりそうなので、簡単に紹介します。
吉川農園ではスイカや白菜を栽培していますが、栽培の中でやはり一番大変なのが病害虫の防除作業です、病気は殺菌剤、虫は殺虫剤を一般的には使います。
皆さんご存知のように虫には害虫と益虫がいます。害虫は野菜や果実を食害しまさしく害を与えますが、益虫は農産物には害を与えずその害虫を攻撃して捕食します。IPMとはその益虫が成育しやすい環境をつくることにより益虫を増やし害虫を減らしていこうという考え方です。
スイカで例えると害虫になるのがアブラムシです、そのアブラムシを捕食するのが一般的にはてんとう虫が知られています。


写真はアブラムシです、アブラムシは葉のエキスを吸いスイカは枯れてしまいます。

この可愛いてんとう虫がアブラムシを捕食してくれます。なんとありがたいことでしょう。裏をかえせばスイカの畑にてんとう虫がいるときはアブラムシが発生しているということです。
益虫であるてんとう虫が好む環境や植物を植えたりして少しでも農薬を減らして環境に良い農業をしていかなければいけませんね。
IPM技術は完璧な農産物を作るのではなく、収穫できる最低限(商品として問題ない)の農産物を幅広い技術を利用し、生産することにより環境や消費者になるべく負荷をあたえない技術です。
いまからの農業はこのようなIPM技術を利用していくでしょう、現段階ではまだまだいろんな課題もあるようですのが、今後ますます期待されます。






 


何を伝えるべきか?

スイカの出荷も終盤に差し掛かってきました。そしていよいよサツマイモの収穫が始まります。
今まで紹介したように我が農園のサツマイモ(紅はるかに限る)は畑で収穫してから約60日間の貯蔵(糖化)をおこない出荷します。
したがって今収穫したサツマイモが市場に出回るのは10月上旬からになります。今掘る芋はかなり小さく本当は収穫するにはもったいないのですが、早く出荷して欲しいとの要望がありますのでその要望にこたえられるように対応しています。
農園では作物を作るにあたりいろんな決まりごとがありますが、今回その決まりごとを消費者の皆さんに公開を行なうことにしました。とはいっても自分勝手に情報公開してもそれが本当に信頼できるのか皆さん疑念におもわれるので、信頼できる機関の認証を得てその制度に基き公開していきたいとおもいます。
その認証機関とは、鹿児島県です。正式名称を(かごしまの農林水産物認証)といいます。通称(K-GAP)と言うそうです。
KはかごしまのK、GAPはgood agricultural practiceで簡単に訳すと 良い農業のやり方 という意味だそうです。
では実際になにをどうやるのか?、正直いって今年初めて取得して始まったばかりですのでなかなか難しいのですが、分かりやすく言うと「日々の農作業が適正に行なわれているかを自己チェックして改善点があれば改善していく」作業です。
農薬の適正管理や適正使用、職場環境の改善、生産履歴の記帳厳守や出荷農産物のクレーム対応まで含まれます。工業製品では当たり前になっていることかも知れませんが、農業分野でも消費者の信頼を得る為にいろんな努力が始まっています。
本当に伝えなければならない情報は何なのか?本当に大事な情報は何か?いろいろあるとおもいますが、消費者が知りたい情報は何なのか?そこにしっかりと答えていくことがこれからは必要ですね。


ジャガイモの花

しばらくいい天気が続いています。そろそろ一雨ほしいですね。
今日、さつまいもの畝たて作業を行ないました、今年はさつまいもの植え付け面積が約7haになりましたのでまだ当分はこの作業がつづきます。残りあと2haです。
畝は2列同時に立てていきます。そしてマルチは雑草を抑える為に黒マルチを使います。
また作業効率を上げるために、殺菌剤と殺虫剤を同時にマルチの中に注入して外気に農薬が飛散しないよう気をつけながらの作業です。
そんな忙しい中ふと隣のジャガイモ畑を見ると、なんともかわいらしい花が咲いていました。
今日で2分咲きぐらいですので、あと1週間ぐらいで満開のジャガイモ畑になるでしょう。
ちなみに、さつまいもの花もまれに咲くことがあります。

 


こがね虫は金持ちだ~♪

この歌は、いかにも楽しそうな歌ですが、さつまいも農家にとってはこのコガネムシはとても厄介な害虫です。
今週から、さつまいもの畝立て作業を行なっていますので、その作業にともないさつまいもの害虫とそれに対処する農薬を、紹介します。  第一弾はコガネムシの被害とそれを防除する農薬の説明をしたいと思います。 コガネムシの幼虫はこのような姿をしています。

この幼虫は7月から9月にかけてさつまいもを食い荒らし大きな被害を及ぼします。

こうなってしまうと、いくら美味しいさつまいもでも商品価値がなくなります。
家庭菜園であれば、被害部分を切り落とし使えないこともありませんが、市場に出荷することは出来ません。(泣)
防除方法はいろんな農薬がありますが吉川農園ではダイアジノンSLゾルという農薬を畝立て前に畑に全面散布し耕運作業をおこないます。
この農薬の特長は以下のようになります(農薬メーカーカタログ引用)
【普通物、A類相当の画期的なダイアジノン製品です。
ダイアジノンSLゾルは、有効成分ダイアジノンがマイクロカプセルに包まれています。薬剤に直接触れることがなく、しかも、ほ乳動物や魚類では口から取り 込まれた本剤のほとんどが体外にそのまま排出される独特の特性を持った製剤です。経口毒性と経皮毒性、さらに魚毒性が大幅に軽減されました。散布作業の安 全性や周囲の環境に配慮したうれしい薬剤です。
※普通物とは毒劇物に該当しないものを指していう通称】

黄色いタンクに水に薄めたマイクロカプセルが入っていて、ノズルで散布します。散布後すぐにロータリーで耕運します。この農薬は効果がかなりあります。
もちろん濃度や使用方法は基準をしっかり守りながら作業を行ないます。
他にも、いろんな農薬がありますがコストがかなりかかるものもあり、さつまいもの販売価格に簡単に転嫁できない今の現状では、コストと安全性を考慮しながら選択していきます。

 

 

 

 


農薬散布

白菜の植え付けも一通り終わり、これから管理作業に入ります。
除草作業や追肥作業を行なったり、病害虫から白菜を守るために農薬散布作業をします。
無農薬が一番よいのでしょうが、今の時期は白菜も小さく葉も柔らかいんの虫たちの容赦ない攻撃を受けますので、農薬使用基準をしっかり守りながら作業をおこないます。

以前は手で作業をしていましたが、面積が7haありますので今はトラクターを利用して作業をおこないます。
この機械を使うことで、1人で作業できると同時に私自身もキャビンの中でエアコンをつけて外との空気をシャットアウトしていますので、ある程度快適な作業ができます。
昔から農家は3Kと言われ、あまりイメージはよくありませんが今はむかしと違い機械化も進んでいますので、作業環境もずいぶん良くなったように思います。もちろんまだまだ大変な作業も沢山ありますけど・・・
この白菜を待っている、取引先の業者や市場そして消費者の皆さんたちに安心安全で、品質の良いものをお届けできるよう頑張ります。


安心、安全な農薬

やっと白菜の植え付けが終了しました。毎日がとてもいそがしくなかなかPCに向かう時間がなくブログもひさしぶりに書きます。
前にも書きましたが、白菜はいろんな品種があります、早いものは種まきから約70日で収穫がはじまり、遅いものになると約110日で出荷が始まります、その期間の生育途中はいろんな害虫や病気から白菜を守らなければなりません。
守るためにはいろんな対策を行ないますが、そのなかの大きな手段として農薬があります。
そこで今日は面白い農薬を紹介したいとおもいます。
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これは彼岸花ではありません、れっきとした農薬です、名前をコンフューザーVといいます。
かっこいい名前でしょう、この農薬の説明を簡単にします。
専門用語は難しいのでわかりやすい言葉で説明します、実はこの花に見える赤いものですが、これには白菜に害を及ぼす虫のメスのにおいがつけてあります、オスは子孫を残すためのメスの匂いを探して交尾をするのですが、この棒を畑の全体に立てておくと畑中がメスのにおいになりオスはどこにメスがいるのかわからなくなります。【交信かく乱状態になります】
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このように10アールあたり25本を均等に立てます、子孫を残すことができない害虫は自然と数が減っていきます。
では、この農薬の効き目をどのように確認するのでしょうか。、
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畑の土手に写真のような容器が取り付けてあります、この容器の中にはメスの匂いがつけてありオスはこの容器の中に飛び込んできます、容器の中のオスの数を定期的に調査することにより虫の数【発生密度】を確認していくのです。
この資材を使って3年目になりますが、明らかに効果がでています。
密度が下がることで、白菜の被害も少なくなりますので、その分農薬【殺虫剤など】を使用しなくてもよいのです、理想的な農薬ですよねヽ(´▽`)/
この取り組みは、一部の農家と農協、行政一体となって行なっています。
今の段階ではすべての害虫に効くというわけではありませんので、まだ完璧ではありませんが、今後の開発に期待しているところです。


土作り

スイカや里芋の収穫も終わり、いよいよ秋冬白菜の作付け準備が始まりました。
準備と言ってもいろんな作業があり、とても忙しい日々が続いています、今日はその作業の一つを紹介します。
農業(土地利用型農業の場合)は土地なくしては作物(商品)は出来ません、ですから土作りがとても重要になってきます、土作りとは肥料成分や土の性能(能力)などを改良することです。
肥料といえば皆さんは、チッソ、リン酸、カリなどを思い出されるでしょう。
この三つの肥料は作物を作るに当たりとても重要であり欠かせないのですが、その他にもカルシウムやカリウム、マグネシウム(他にも微量要素と言われる肥料が多くあります)などがあります。
また、性能(能力)とは、その土地が上記の多くの肥料をいかに効率よく作物に吸収させることが出来るか(無駄なく肥料の性能を発揮すること)であり、、多くの肥料を投入しても性能が悪ければ肥料が無駄になったり、バランスが崩れてしまいいい作物ができないのです。
そこで必要なのが、畑の土を科学的に分析することです(土壌診断といいます)。
この土壌診断は農家(素人)ではできません、そこでJA(農協)が窓口となりこの分析をやってくれます。JAさんありがとうございます。(*^-^)
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写真のような分析結果がでます(ぼやけましたスイマセン・・・)
これを参考にして肥料やPHなどの調整をし土作りを行います。
肥料といっても、化成肥料や有機質肥料(まだ他にもあると思います)などがあり、個々の農家によってその使い方も変わってきます。
有機質肥料の代表といえばやはり牛糞や豚糞、鶏糞などでしょう、吉川農園では、牛糞と豚糞のブレンドを白菜で使用します、この堆肥は近くの畜産会社に頼んで完熟した堆肥を作ってもらいます。
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この堆肥がないとわたしたちの白菜は作ることが出来ません。牛や豚さんに感謝感謝です。
サツマイモの収穫や白菜の種蒔などいろんな作業をしながら、土作りもがんばります(o^-^o)


畑の健康診断

5月に、年1回の健康診断を受けました、その結果が6月中旬にきたのですが、予想通り病院からのラブレターが2通ほど入っていました。昨年は1通だったのに今年は2通これじゃいかんですね。早速病院へ行き胃カメラをのむはめに・・・皆さんも健康には気をつけましょう、胃カメラの検査結果は問題なかったのでまずは一安心です、やはり定期的に健康診断を受けていればとりあえずは安心しますね。
人間の定期診断が終わったので、今日は畑の土壌診断を行なうことにしました、畑も人間と一緒で栄養【肥料】を与えますえます、皆さんがよく知っているのはチッソ、リン酸、カリでしょうか、まだそのほかにもたくさんの微量要素が必要になります。そしてその肥料は畑によってバラつきがあり、新しい作物を作るときは、そのばらつきに応じて肥料の量を調整することが必要になります。、
そのために、畑の土を採取し専門の分析所で診断をしてもらい、畑ごとの健康状態をチェックするのです。(わたしの畑ではメタボにならないよう気をつけています。そこだけは農園主とちがいますね(^-^;)
この結果が出るのは1ヵ月後ですので、結果をみて次の対策を考えようとおもいます。
皆さんも健康診断は必ず受けましょうね(o^-^o)
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この白い袋に畑の土を入れて分析所に送ります。