髪の毛の威力

Photo 梅雨もやっと明けました。鹿児島は本格的な夏を迎えています、サツマイモはこれからが見違えるように芋の肥大が進みます。

そのサツマイモをねらってくるのが猪です、猪の鼻はすごく芋の匂いを嗅ぎ付けそして牙で芋をほり大きい芋だけをつまみ食いします、ひどいときには一晩で大きな被害になることもあります。

サツマイモを猪から守るにはわなで捕獲するか、猟友会に頼んで獲ってもらうか、それともうひとつは、猪が畑に入らないように柵などをすることになります。罠猟と猟銃は資格がないと出来ませんのであきらめるとして、最後の手段侵入防止の手立てを考えなくてはいけません。その手立ての中で特に効果があるのが、電気柵を作り侵入を防止することです。

これは他の動物【狸、アナグマ】にも効果があります。しかしこれも電気代や設備費用がかかり、すべての畑に設置するのは困難です。

そこで我が家の猪対策を紹介しましょう、写真のなかの赤いものが猪に絶大な効果があります、何だと思いますかこの赤い網袋の中に入っているのは実は人の男性の髪の毛がはいっています、行きつけの理容室から貰ってきたものですがこの髪の毛を畑の周りに立てておくと不思議なことに猪が寄り付かないのです。はっきりとした理由はわかりませんが、理容室の方に聞けば男性がつける整髪料を嫌ってるのでは?とのこと、他にも農家の方が貰いに来るそうです。

猪にお困りの方がいましたら是非試してみてください。


【Web担ノート◆農業見習い一年生】〈生き物とのふれあい、生き物とのたたかい〉

いつも吉川農園blogをご愛読いただきありがとうございます。Web担ノート二回目は、自然豊かなこの地、鹿児島県曽於市で出会った生き物たちのことについて書いていきたいと思います。

 

東京と鹿児島との大きな違いのひとつに、「生き物の数」「人間と生き物との距離の近さ」があります。鳥から、虫から、小動物から、鹿児島での暮らしにおいてはとにかくありとあらゆる生き物が身近に、かつ大量にいて、すぐにふれあうことができます(時には彼らとたたかわなければならない場合も多いですが)。犬を飼っている人も多いです、吉川農園でも「うらら」を養っています。

 

生き物との距離が近い、そのことは、今年の三月に東京から鹿児島にやってきてすぐに実感しました。家の近くの山道やあぜ道を歩いていると、とにかく空気が風と鳥の鳴き声で満たされているのです。

これは、ものすごく新鮮な体験でした。僕は趣味で音楽をやっているのですが、「ああ、これほど自然に歌が充ちていれば、人間がわざわざこの場所に人工の歌を持ち込む必要はまったくないな」とさえ思いました。事実それほどまでに、鳥やカエルやセミやコオロギの鳴き声が、どこにいても自然に耳に入ってくるのです。

 

ホーホケキョと鳴くのはウグイス、デデッポーはキジバト、それくらいは今までも知っていましたが、ピルルルルーと鳴くのはアカショウビン、チョットコイと鳴くのはコジュケイという鳥だなどというのは、こちらへ来て初めて得た知識です。それまでは鳥の鳴き声に興味を持ったことなどありませんでしたが、色とりどりの声で鳴く鳥たちのことが気になってきて、YouTubeでたくさん調べてしまいました。

 

また、和歌の授業で習った「てっぺん欠けたか」というホトトギスの鳴き声のききなしが、本当にそのとおりに聞こえるのにも感動しました。夜中の三時くらいにいきなり鳴き始めるのには閉口しましたが……まぁ、それも求愛行動と聞けば納得できます(ホトトギスよろしく人間も夜中の三時くらいに求愛行動をする人が多いかどうかはいざ知らず)。

 

虫が多いのにも驚かされます。ちょっとでも生ものを置いておけばたちまちハエが沸きますし、花にはチョウやハチが渡り、軒先にはクモが立派に居を構えます。

アシダカグモというCDほどの大きさにもなる巨大なクモを家の中で見かけたとき、最初は気味が悪くて驚いていたのですが、ほとんど毎日のように遭遇するために、最近ではすっかり親近感がわくようになってしまいました。この種類のクモはゴキブリを退治してくれるらしく、人間に悪さを働くこともないそうです(暗闇で出会ったときは、さすがにびくっとしますが)。

Moth01

Moth02

上の写真は、農園の事務所の近くで見つけた大きな蛾です。詳しい種類はわかりません。

ホースで水を撒いていたときうっかり羽を濡らしてしまったので、手でそっとつかまえて建物の中で羽を乾かしてもらうことにしました。小鳥のような大きさですがおとなしく、また、写真ではわかりにくいかもしれませんが、とてもつぶらな瞳をしていました。

今までは蛾というとただ気持ちの悪いイメージしかありませんでしたが、このとき会った蛾は映画の怪獣「モスラ」にも似て、不気味な中にもかわいさや美しさを感じました。やがて羽を乾かし終えると、彼は音もなくどこかに飛び立っていきました。

Flog

 

梅雨時にふさわしい生き物もいます。農園の敷地内には道路に面して自動販売機があるのですが、そこにはときどきアマガエルが張り付いています。コカコーラのイメージカラーである赤にきらきら光る雨粒、そしてみごとに映えるアマガエルの背中の鮮やかな緑色。思わず息を呑みながらシャッターを切ったのも束の間、人の気配を察知したのか、ぴょんぴょんと跳んでいってしまいました……僕はそれを哀しく見送るだけでした。

 

話はかわって、僕はいま農園から直線距離で5キロほど離れた祖父母の家に間借りしており、そこの米作りを手伝ったりもしているのですが、この前初めて田植えの手伝いをしていたときに、衝撃的な体験をしました。

足をヒルに喰われた(吸血された)のです。それも、数カ所も。祖父母は経験もあり、ストッキングや田植え足袋でガードしていたのですが、僕だけは裸足だったので、みごとにターゲットになってしまいました。田んぼの中にうねうね動く妙なものが見えたので、なんとなく嫌な予感はしていたのですが……。

 

青い筋の入った大きななめくじのようなヒル〈チスイビル〉が素足にまとわりついてくる感触は、本当に悪い夢のようでした。あわてて指でこそげ落とそうとしますが、しっかり咬みついているのでなかなか取れません。やっと石をすりつけて落としたときには、足が血まみれになっていました。でも、それほど痛くはないのです、ただ痒くて力が抜けるような、妙な心持ちです。そして、血はしばらくのあいだ止まらず、気持ち悪さで寒気がしました。

樋で山から引いている清水で傷口を洗い流し、もう一度田んぼに入って田植え作業の続きをするには、少しばかりの勇気と開き直りが必要だったことはいうまでもありません。なんとか、その日のうちに田植えは終わりほっと一息つきましたが、噛まれたところは相当にかゆく、足首には黒い痕が残りました。

 

もっとも、憎いヒルに血を吸われるのも、間違いなく他にない貴重な体験ではあります。また、人間は田から米という恵みをもらっているのですから、そこに住まう彼らに血を取られるのも、ある意味物々交換だから仕方がないことかもしれないなぁ……、そんなことを考えながら、「だいやめ」の芋焼酎を乾かしつつ、さんざん咬まれたことを祖父に言うと、「なあに、ヒルはかえって悪い血を吸い出してくれるのよ」と笑っていました。

咬まれたのがマムシでなかっただけ、まだよかったのかもしれません。


元気な明るい日本よ・・・・来い

3月の震災以降日本の経済は思わぬところまで影響を及ぼしています。

鹿児島で農業をやっていて、あの震災でどのような余波が来るのかまったく見当がつきませんでした。いろんな業界で様々な影響が発生し今でもその影響は深刻なものがあります。

もちろん東北に住んでいらっしゃる皆さんにとってはそんなレベルではないとおもいます。被災された方、放射能の被害を受けられた方本当にがんばってください。

震災以降、まず消費の落ち込みで青果物市場にも影響が出ました。価格の落ち込みとともに、今度は資材【肥料など】の値上げが発表されました。農家にとっては売価が落ち込み、原価があがることになりいわゆるダブルパンチの状態です。

今、日本全体が元気をなくし病んでいるようにおもわれます。いつかは良くなるのでしょうがそれがいつになるのか誰にもわからず、もがき苦しんでいる状態です。

みんなが明るい将来を語り合い夢と希望を持てる社会がはやく来ることを望みたいものです。

最近の農家の会話も暗い話題ばかりが目立ちます。

こんなときこそ夢を語り明るい日本を語りましょうよ(空元気でもいいんです(o^-^o))。

元気な明るい日本よ・・・早く来い


紅はるかの特徴

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最近紅はるかについての問合せがありましたのでその内容をご紹介します。

紅はるかは、たまに繊維質の強い芋があると聞きましたが本当ですかという質問です。  

お答えします。たまに繊維質の強い芋があることはあります。わたしの経験ではとくに極小の芋に散見されるように思われます、原因はいろんな機関に問い合わせていますがわかりません、他の芋にはこのような現象はあまり見られませんのでこの芋の独特の特徴かもしれません。ただ生芋を見ただけではまだまったく区別が出来ません【技術がありません】ので今後研究をしていきたいと思います。

ただ【わたしのお芋さま】ではいまのところ、ほとんどそのような苦情は来ていませんのでこの繊維質がもしかしたらどこかの作業工程のなかでやわらかくなっている可能性もあります、これもただの推測ですのではっきりしたことは申し上げられませんが、今後原因が解ればまたお知らせいたします。

前に【農業の難しさ】をブログのなかで述べましたが、私たちが作る農産物は工業製品と違い畑のなかで品質管理をして規格品をつくることが出来ません(形状、味、色)など、もちろん出来るだけ品質の良いものを作れるように努力はしますが、限界があることも事実です。

味は変わらないのに、形状が少し悪いだけで規格外になってしまう農家にとってもこれはつらいことなのです。

そのようなことも消費者の皆さんに理解をいただければありがたいです。皆さんのいろんなコメントを頂ければうれしくおもいます。(o^-^o)


変な顔

今日も朝から雨模様で時には強く降った一日でした、もう雨にはうんざりです早く梅雨があがってくれればいいんですけど。今日の作業は田植えでしたので天気に関係なく作業ができましたやっと田植え終了です。

ところで、吉川農園のHPにたまに出てくる犬がいますが、今日は愛犬うららを紹介します。

この犬は平成22年8月12日に宮崎県で生まれた小型の柴犬(雌)です、農園の事務所を建てたときに番犬として我が家に来ました。名前は息子がうららと命名、スタッフや近所の方に可愛がられています。Ca3a0016_4 ところで最近のうららの顔に変化が現れてきました、なんか変ですよね、そうです両津勘吉のように眉が濃くなってきました。(笑い)番犬に見えないようなユニークな顔です、これでも女の子ですから飼い主としては嫁にいけるか心配です・・・・

わたしは毎朝、うららを連れて散歩をしますがまじめな顔をしてわたしを見た時には笑ってしまいます。作業におわれて忙しい毎日のなかでほっとする貴重な時間でもあります。


キャベツ収穫

Ca3a0007 今日は朝から雨です、鹿児島は梅雨本番で時々非常に強くふっています。そんな中でも農作業はしなくてはなりません。晴耕雨読のような農業が出来ればよいのでしょうが、今は契約栽培も行なっていますので決められた日に決められた数を出荷します。

本日の作業はキャベツの収穫作業でした、雨のため畑ではダンボールの箱詰め作業が出来ませんので、いったん畑からキャベツをトラックで持ち帰り倉庫で箱詰めをします。

晴れた日の作業に比べると約倍以上の時間がかかりますが、契約ですのでびしょぬれになりながらみんなでがんばりました。\(;゚∇゚)/

日曜日にもかかわらず、出勤してくれたみんなありがとうね(o^-^o)

キャベツの出荷も明日で最後になりました、これからはいよいよスイカの出荷にむけての準備が始まります、それにしても雨が早くあがってもらわないと病気が心配です。

テルテル坊主でも作りましょうかね・・・・・・


農薬散布

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早いタイプのスイカはかなり大きくなってきました。でも大きくなったといって喜んでもいられません、梅雨の長雨で病気が多発してきました。
HPでスイカの藁敷きの作業を紹介していますが、いろんな対策を行なってもこの長雨はスイカにかなり大きなダメージをあたえています。消費者の皆さんにとっては無農薬のすいかが良いのでしょうが、このままでは病気がさらに拡大し収穫に大きく影響しそうです。
昨日、貴重な晴れ間になりましたので、殺菌剤と殺虫剤を同時に散布しました。
殺菌剤は、炭素病に効果があります。炭素病とは葉に小さな黒い斑点が発症その後時間を追うごとに症状が悪化して、つる、そしてスイカの玉へと移り最後は商品価値がなくなります。一度発症した黒い斑点は二度と直ることはありません、殺菌剤はこれ以上悪化させないためにしようします。殺虫剤はアブラムシとハダニに効くものですこの虫は葉のエキスを吸い最後にはスイカのつるが枯れてしまいます。
農薬基準を守り出来るだけ使用回数を減らしていきますが、今後も必要なときは皆さんに情報を発信します。


【Web担ノート◆農業見習い一年生】〈土だけが畑にあらず?〉

いつも吉川農園blogをご愛読いただきありがとうございます。
今日は農園主・吉川にかわりまして、Web担当シマムラがブログを執筆いたします。

はじめにかんたんな自己紹介をさせていただきますと、

【名】シマムラ ケン

【年齢】25歳・いて座A型

【経歴】東京生まれ、神奈川育ち。4月、大学院を卒業後、思うところあって母方の実家のある鹿児島県曽於市へ。吉川農園で農業を実地勉強中。初めて体験する作業や新鮮な経験に驚くことばかりの毎日。吉川農園ウェブサイト(http://www.yosikawa-farm.jp)の制作・更新なども担当しています。

農業見習い一年生、そして鹿児島県民一年生として、吉川農園の仕事の記録や感想を中心に、農業のことや大隅半島のいなかでの暮らしについて折々エッセイを綴っていきます。

また、より一般の消費者に近い視点に立って「食物がつくられること」と「その食物が流通・消費されること」ことの関わりについて考えていきたいと思います。よろしくお願いします。m(_ _)m

さて、経歴にも書きましたように、僕はずっと首都圏で育ち、都心の方にある大学を卒業しました。学科は文系で、大学院も合わせれば七年間ずっと本を読んだり文章を書いたり、趣味の楽器を演奏する毎日を送っていました。今年鹿児島に越してくるまで、植物を育てることはおろか、ほとんど土を触ることさえありませんでした。それが今では土や草と親しくおつきあいする毎日なのですから、人生の巡り合わせってフシギですね。笑

こちらへ来てまっさきに目に飛び込んでくるのは山や野原の緑の濃さ、そして田畑の多さです。とくに畑は、山がちな地形にもかかわらず、きれいに敷き詰められたじゅうたんのように緑と茶色の模様を織りなしています。たくさんの人の手で、長い年月をかけて開かれてきたのでしょう。

目深に作業帽をかぶり緑のゴム手袋を着け、厚手のブーツを履いて泥だらけの軽トラックに乗りこみ、じっさいに畑へ出て土に触れてみると、遠くから眺めているだけではわからない、たくさんのことがわかります。僕が最もおどろいたことのひとつは、〈畑は土だけからできているのではない〉ということです。

「えっ?」と思われる方もいるかもしれません。たしかに僕も「畑」とは自然の土そのもの、「もとからある土を耕して作物を植えるところ」だというイメージをもっていました。当たっている部分もありますが、しかし、必ずしもそうではありません。たとえば、すいか畑には雨よけを立てますし、多くの畑のうね(土を盛り上げてある部分)には、写真のようにビニールの覆いが掛けられているのです。

Multi_2

これは「マルチ(multi)」といって、土を温めることによって作物の生育をうながし、収量を増やすと同時に、うねに雑草が生える余地がなくなり、その分草取りの手間が省けます。ただし、原料や張り込みのためのコストがかかります。さつまいも、さといもをはじめ、多くの作物にはこのマルチが用いられています。

畑が広がっている景色は、一見して江戸時代からあまり変わっていないように見えます。しかし、今日見られる畑のうち目に見えるかなりの部分をこの「マルチ」=ビニールという人工物が占めているのですから、これだけでも畑、とりわけ現代の畑というものは自然そのままの形ではなく、人の手が大きく加わっているものだということがわかります。

ここでマルチの原料は何かと考えてみると……そう、石油です。のどかに見える田園風景も、石油製品によって覆われることではじめて、「安定した収量」を確保しているのです。移動のための軽トラック、耕すトラクター、草を刈るビーバー、それらの燃料は言わずもがなです。

そういうことを知った上で見ると、眼下に見わたす田園風景もすこし違った見え方がしてきます――ある種シビアな、プラントや工場にも似た「生産」の場としての側面が。

もちろん、そうはいっても、心洗われる美しい景色には変わりないのですが……(´∀`;)


サツマイモ畑

Ca3a0012 4月上旬に植え付けをしたサツマイモのツルがかなり大きくなってきました。

このさつまいもの品種は黄金センガンといい焼酎やかりんとうの原料になります。鹿児島の焼酎の原料に一番使用されているのが、この黄金センガンです。

わたしも毎晩この黄金センガンで作った焼酎を飲んでいます、芋農家ですから消費に貢献しなければいけないですから。( ^ω^ )

この畑の芋の収穫は9月中旬の予定です。

どのくらい芋が大きくなるか楽しみです。


農業の難しさ

何年か前ある中学校で、いろんな職種の方が仕事について話をする機会がありました。

その職種は様々で、農業、洋菓子の職人、プログラマー、薬剤師などでした、大体職業は違っても取り組む姿勢や、基本的なものは一緒だと思いますが、農業と他の職業では決定的に違ったものが二つありました。

それは他の職業とくらべて、農業は仕事の環境条件を機械的に作れない(露地園芸など)ことと、もうひとつは短期間に何回も繰り返し練習や訓練が出来ないということです。洋菓子の職人の方の話では、上手になる秘訣はとにかく何回も何回も繰り返し練習することだそうです。なるほど・・・わたしたちの作るスイカや水稲、里芋は年に一回しかつくれないですよね、それに作業環境(気象条件)も一刻一刻と変化します。

農業は、そのような環境条件を受け入れて、自然と共存しながらやっていくものだと思います、大自然の大地で太陽の光をたっぷりと浴びた農産物をたべていただきたいのです。最近一部で人為的に環境を作り野菜生産工場をつくるような動きがあります、電気の光で土を使わず液肥だけで強制的に生育を早める生産方法です。皆さんはどう思われますか?